茅ヶ崎のそこそこタフなラフな家

身の丈の性能と偏りのコダワリ

続・この段差なんなのさ

調子どうですか。

 

L字型下がりな天井の面はフラットのはずが、縁(段差)があるじゃんデ〜ム。

しっかりキッチリやっていただいているんでしょうが、要望と違う・・・全くもって残念な今回のケース。

言いにくいし、気まずいしってちらかした前回。
sameo-japan.hatenablog.com

 

どうしてこうなってしまったのか、色々とガスった視界が明瞭になってまいりました。

施主であるわたくし含め、色んな立場の人間が関わってひとつのモノをつくりあげる作業なわけですから、少なからず間違いはあるんでしょうね。

 

今回の場合はこうみたい。

 

  • 設計サイドと現場サイドの図面理解に相違があった。
  • イメージパースが設計と現場で共有されていなかった。
  • 我が家の工務店では、下がり天井の場合、縁を設けて納めるのが一般的らしい。

 

つまり、設計サイドはフラットと認識し図面に縁や段の表記、指示はしていない。

しかし現場サイドは何も指示のない下がり天井においては、いつものように縁を設けて納めてしまった。

と、こんなところのようです。

よくありがちな、お互いが「だろう」の思い込みってやつ。

こういった類のミスの発生原因ってのは、そんなとこなんでしょうね。

 

なっちまったもんはしょうがない。

 

問題は、それを是正させるかどうかですよ・・・。

大工さんの作業としては不具合ではないのに、見てくれの問題でぶっ壊せって、現場からしたらカンベンって話ですよね。

いや、コレ大工さんからしたら「言われた通りにやったら、壊せってケンカ売ってんのか」って話かも知れません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でも

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

是正してもらいますよ。

 

残酷ですが、この部分に関しては当初の設計通りやっていただかないと困る。

きちんと契約して進めていることです。

毎度こちらばかりが妥協する必要はないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「是正する場合は追加請求が発生します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

は?

 

疲れますよマジで。

 

今回工務店サイドの内輪の問題ですので、どんな言いがかりをつけられようとも「じゃコレで我慢します」とかは言わないし、当該是正の労工費用をわたくしがお支払いすることも一切ございません。

※これについては、後日設計さんより謝罪がありましたので、水に流すことといたしましたが、こんなチンプンカンプンなことお客さんに言っちゃダメですよ。

 

そんなこんなで、工務店の下請けの大工さんには大変申し訳ないけど、そのキッチリやっていただいた天井、ぶっ壊して当初の計画通りの天井にしてくーださい!

 

夏休み入りましたんで、ちょっと・・・いや、すごく気まずいけど見に行ってみる。

是正工事としては2日目となるようです。

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大工の◯賀さん・・・削ってます・・・。

キッチリ丁寧に仕上げただろう縁を、ただ粛々と自らの手で壊していただいております。

心苦しいし、根気のいる作業だ・・・。

大工さんには、ただただ申し訳ない。

とばっちりっスもんね。

 

とりあえず挨拶します。

「こんにちは」

 

 

 

 

 

・・・・・・・・。

 

 

 

 

 

ご立腹なんでしょう大工さんから一切反応はございません・・・。

 

当然、わたくしの挨拶はその声の大きさとかの問題ではなく、大工さんには聞こえませんよ。

でもね、俺も邪魔にならないようにその背中にお詫びをするんです。

 

しばらくすると、いつも無口でほとんど話さない大工さんが、その重い口を開きます。

 

「何がイヤだって、丁寧に仕上げたもんをぶっ壊すのが一番ヤだね」

 

そりゃそうだ。

そうでしょう。

経緯をどこまで伝えられてるかは定かではないですが、壊す判断を下したのは紛れもないわたくしです。

続けてこうも言いました。

 

「でも、これからずっと長く住む家だからさ、出来る限り良くしたいよね」

 

硬い背骨が一本通った重い一言が心にズドンとくるんです。

本気の言葉は宙に浮きません。

今までの仕事ぶり含め、我が家は大工に恵まれたと確信に至りました。

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下がり天井の縁(段差)の部分がほぼ削り終わった状態で、自分は現場を離れました。

 

翌日、丸2日間を費やす是正工事は完了しておりました。

大工さんはいませんでしたが、クロス屋さんが作業しておりましたので、中をじっくり見させていただきます。

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下がり天井の面より板厚分深く削って、部分的な彫りの誤差はパテを均し新たな板が張られフラットになっておりました。

本当に根気のいる作業だったことでしょう。

 

ありがとうございます!

 

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この下がり天井を見上げては思い出すんだろう。 

背中で語るイルスキル◯賀さん。

 

Big up !!!

 

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